投稿日:2025/02/07
みなさんこんにちは!
株式会社bud梱包出荷サポートです!
物流倉庫におけるピッキング作業は、商品の保管から出荷までの流れの中で最も人手に頼る部分が多く、作業効率が全体の生産性に大きく影響します。
近年では、EC市場の拡大に伴い、多品種少量出荷や短納期配送の需要が高まり、ピッキング作業の効率化がますます重要になっています。
そこで今回は、倉庫内作業効率を向上させるための様々なピッキング方式について、詳しく解説していきます。
ピッキング方式は、大きく分けて以下の3つの種類に分類されます。
- シングルオーダーピッキング
- マルチオーダーピッキング
- ゾーンピッキング
それぞれの特徴を理解し、自社の倉庫や扱う商品、出荷量などに最適な方式を採用することが、作業効率化の鍵となります。
それでは、それぞれの方式について、詳しく見ていきましょう!
1.シングルオーダーピッキング
シングルオーダーピッキングとは、1人のピッカーが1つのオーダーに対して必要な商品をピッキングする方式です。
メリット
- ピッキングリストがシンプルで分かりやすい。
- ピッカーの責任範囲が明確で、ミスが発生しにくい。
- 未経験者でも作業しやすい。
デメリット
- 1つのオーダーをピッキングするのに倉庫内を移動する距離が長くなり、移動時間がかかる。
- オーダー数が多いと、ピッキングに時間がかかる。
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向いている業界・物流業務
- 少量多品種の出荷: 例:精密機器、医療機器、高級ブランド品など
- 受注生産: 個別注文に対応する必要がある場合
- 高額商品: ピッキングミスによる損失を最小限に抑えたい場合
- 緊急性の高い配送: 迅速な対応が必要な場合
- 重量物や大型商品: ひとつひとつ作業をするため安全
2.マルチオーダーピッキング
マルチオーダーピッキングとは、1人のピッカーが複数のオーダーをまとめてピッキングする方式です。
メリット
- 倉庫内を移動する距離が短くなり、移動時間を削減できる。
- ピッキング作業の効率が向上し、人件費を削減できる。
デメリット
- ピッキングリストが複雑になり、ミスが発生しやすくなる。
- ピッキングした商品の仕分け作業が必要になる。
- 経験豊富なピッカーが必要となる。
- 仕分け作業のためのスペースが必要になる。
向いている業界・物流業務
- 大量出荷: 例:日用品、食品、アパレルなど
- 標準化された商品: 形状やサイズが統一されている商品
- 通販: 多数の顧客に商品を配送する場合
3.ゾーンピッキング
ゾーンピッキングとは、倉庫内を複数のゾーンに分け、各ゾーンを担当するピッカーがそのゾーンにある商品をピッキングする方式です。
メリット
- 各ピッカーが担当ゾーンの商品の場所に詳しくなり、ピッキングのスピードが向上する。
- ピッカーの移動距離が短くなり、移動時間を削減できる。
デメリット
- ゾーンごとに作業量のバラつきが発生し、ピッカーの待ち時間が発生する可能性がある。
- ゾーン分けやピッキングリストの作成など、事前の準備が必要となる。
向いている業界・物流業務
- 大規模倉庫: 広い倉庫で、多くの商品を扱う場合
- 多品種少量出荷: 多様な商品を扱う場合
- 特定の商品群に特化したピッキング: 例:冷蔵・冷凍食品、危険物など
- ピッキングの頻度が多い: まとめてピッキングする方が効率的
ピッキング効率を向上させるためのポイント
ピッキング方式の選択に加えて、以下のポイントを意識することで、ピッキング効率をさらに向上させることができます。
- 倉庫レイアウトの最適化:
- ピッキング作業の動線を考慮し、商品の保管場所を配置する。
- ABC分析などを実施し、出荷の多い商品がピッキングしやすい位置に来るよう調整する。
- 作業に使用する台車やフォークリフトなどの幅を考慮した通路幅に設計する。
- ピッキングリストの見直し:
- ピッキングリストが見やすく分かりやすいものになっているか確認する。
- JANコードの末尾4桁だけを大きくする
- 商品の保管ロケーションの並びに沿ってリストアップする
- 罫線やテキストの大きさ、太さを調整する
- ピッキングリストが見やすく分かりやすいものになっているか確認する。
- ハンディターミナルの導入:
- ハンディターミナルを導入することで、ピッキングミスを削減し、作業効率を向上させる。
- ハンディターミナルがスムーズに稼働するよう、庫内のインターネット環境を整える。
- WMS(倉庫管理システム)の導入:
- WMSを導入することで、在庫管理やピッキング作業の進捗管理を効率化できる。
- WMS内のデータが常に新しく、正確な状態になるよう運用を組み立てる。
- ピッキング作業の標準化:
- 作業手順を標準化することで、ピッカーの作業効率を均一化し、ミスを削減する。
- 誰でも作業ができるように単純な作業手順を心がける。
- 掲示等で手順を示すことで作業中の不明点をすぐに解消できるよう工夫する。
- 教育・訓練の実施:
- ピッカーに対して、適切な教育・訓練を実施することで、作業の質を高める。
- 作業中の疑問点をすぐ解消できるように、リーダーや指導係を決めて配置する。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は、倉庫内作業効率を向上させるための様々なピッキング方式について解説しました。
ピッキング方式は、倉庫や扱う商品、出荷量などによって最適なものが異なります。
上記で紹介したポイントを参考に、自社に最適なピッキング方式を導入し、倉庫内作業の効率化を目指しましょう。
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