投稿日:2025/03/24
みなさんこんにちは!
株式会社bud梱包出荷サポートです!
在庫管理は、物流倉庫における重要な業務の一つです。そして、正確な在庫管理を実現するために欠かせないのが「棚卸」です。
棚卸と聞くと、時間と手間のかかる作業というイメージを持つ方もいるかもしれません。
しかし、棚卸は単に在庫数を数える作業ではありません。正しく実施することで、在庫の適正化、業務効率の向上、顧客満足度の向上など、様々なメリットをもたらします。
本記事では、物流倉庫における棚卸の重要性、種類、具体的な手順、効率化の秘訣までを詳しく解説します。
棚卸業務に携わる方はもちろん、これから棚卸について学びたいという方にも役立つ内容となっていますので、ぜひ最後までお読みください。
棚卸とは?その目的と重要性を理解しよう
棚卸とは、一定時点における在庫の実数量を把握する作業のことです。
倉庫内に保管されている商品を一つひとつ確認し、その数量を記録することで、帳簿上の在庫数と実際の在庫数との差異を明らかにします。
棚卸は物流倉庫の円滑な運営、そして企業の成長に欠かせない業務です。
棚卸の主な目的は
- 正確な在庫管理:
- 棚卸によって在庫の実態を把握することで、過剰な在庫や欠品を防止し、適切な在庫レベルを維持する
- 業務効率の向上:
- 在庫の正確な把握は、入出庫作業の効率化、保管スペースの最適化、そして物流コストの削減に繋がる
- 顧客満足度の向上:
- 欠品による納期の遅延を防ぎ、顧客への安定的な商品供給を実現することで、顧客満足度を高める
- 経営の健全化:
- 棚卸は、企業の資産である在庫を正確に評価し、財務諸表の信頼性を高める上で重要な役割を果たす
- 棚卸は、企業の資産である在庫を正確に評価し、財務諸表の信頼性を高める上で重要な役割を果たす
などを挙げることができます。
在庫数の把握は物流業務における基本的な役割のひとつですから、定期的な棚卸で正しく数量を把握することは物流倉庫にとって非常に重要なプロセスとなります。
棚卸の種類と特徴を知ろう
棚卸には、大きく分けて以下の2つの種類があります。
- 実地棚卸:
- 実際に倉庫内の商品を数え、在庫数量を把握する方法です。
- 最も一般的な棚卸方法であり、正確な在庫数を把握できるというメリットがあります。
- 帳簿棚卸:
- 入出庫記録に基づいて、帳簿上の在庫数量を計算する方法です。
- 実地棚卸と比べて手間がかかりませんが、記録ミスや棚卸漏れがあると正確な在庫数を把握できません。
実地棚卸には、さらに2つの種類が存在します。
- 一斉棚卸:
- 特定の日にすべての在庫を一度に数える方法で、通常は決算期末などに行われます。
- すべての在庫を同時に確認できるため、短期間で網羅的な在庫確認できますが、棚卸期間中は商品の入出庫を停止する必要があり、売上機会の損失につながる可能性があります。
- 循環棚卸:
- 在庫を特定の項目ごとに分け、順番に棚卸作業を行う方法です。
- 日常業務を続けながら、継続的に在庫を確認でき、業務への影響を最小限に抑えられます。
- 一方で、すべての在庫を一度に確認できないため、全体的な在庫状況の把握に時間がかかります。
どの方法を選ぶかは、企業の規模、業種、在庫管理の状況などによって異なります。
一般的に、大規模な企業や、正確な在庫数を把握する必要がある場合は、一斉棚卸が適していますし、日常業務を優先したい場合や、継続的な在庫確認が必要な場合は、循環棚卸が適しています。
棚卸の具体的な手順と実施のポイント
ここまで、棚卸について基本的な事項を解説してきました。
さて、いざ棚卸を実施しようと思っても、どこから手を付けてよいか分からないもの。
実地棚卸を例に、具体的な手順と実施のポイントを解説します。
手順1. 棚卸計画の策定
- 棚卸の実施日時、対象範囲、担当者などを決定します。
- 棚卸期間中は入出庫作業を停止する必要があるため、業務に支障が出ないよう計画を立てましょう。
手順2. 事前準備
- 棚卸に必要な資材(棚卸票、筆記用具、メジャーなど)を準備します。
- 倉庫内を整理整頓し、安全な作業環境を整えます。
- 担当者への事前教育を行い、棚卸の目的や手順を共有します。
手順3. 実施
- 2人1組で棚卸を行い、1人が商品を数え、もう1人が棚卸票に記入します。
- 数え間違いを防ぐため、指差し確認やダブルチェックを徹底します。
- 棚卸票には、商品名、数量、保管場所などを正確に記入します。
手順4. 集計と確認
- 棚卸票を回収し、在庫数量を集計します。
- 帳簿上の在庫数と実地棚卸で確認した在庫数に差異がないかを確認します。
- 差異がある場合は、原因を調査し、修正を行います。
手順5. 結果の記録と分析
- 棚卸の結果を記録し、今後の在庫管理に活かします。
- 棚卸で発生した問題点や改善点などを分析し、次回の棚卸に反映させます。
実施のポイント
- 正確な棚卸を行うためには、担当者の意識統一が重要です。
棚卸の目的や重要性を理解させ、責任感を持って作業に取り組めるよう指導しましょう。 - 作業効率を高めるためには、適切な人員配置、作業時間の確保、そして作業しやすい環境づくりが大切です。
- 棚卸作業は、安全に配慮して行う必要があります。作業前に安全確認を行い、事故防止に努めましょう。
棚卸を効率化するためのツールとシステム
棚卸について、具体的な手順を解説しましたが、いざ全てを人力で行うとなると、非常に大変な業務です。
最近では、棚卸作業を効率化する様々なツールやシステムが開発されています。
ここでは基本的なものをいくつかご紹介します。
- 在庫管理システム:
- バーコードやRFIDタグを利用して、商品の入出庫を自動的に記録するシステムです。
- リアルタイムで在庫状況を把握できるため、棚卸作業の効率化に大きく貢献します。
- 万が一在庫差異が発生した場合にも、データの記録を遡ることができるので原因の究明に役立ちます。
- ハンディターミナル:
- バーコードを読み取り、在庫データを入力するための携帯端末です。
- 棚卸作業の現場で手軽に利用できるため、作業効率の向上に役立ちます。
- RFID:
- 電波を利用して、商品情報を非接触で読み取る技術です。
- RFIDタグを商品に貼付することで、複数商品の情報を一度に読み取ることができ、大幅な時間短縮につながります。
これらのツールやシステムを導入して、棚卸作業の精度向上、時間短縮、そしてコスト削減を実現したいですね。
まとめ
いかがだったでしょうか。
棚卸は、物流倉庫における在庫管理の要であり、業務効率化、顧客満足度向上、そして企業の成長に欠かせない業務です。
本記事で紹介した棚卸の種類、手順、効率化の秘訣などを参考に、自社の倉庫に最適な棚卸方法を検討してみてください。
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