投稿日:2025/04/21
みなさんこんにちは!
株式会社bud梱包出荷サポートです!
近年、日本のEC市場は著しい成長を遂げています。
ECサイト利用の拡大に伴い配送件数が増加し、効率的で迅速な配送システムが求められるようになりました。
しかし、物流業界は再配達の常態化、ドライバー不足、コスト上昇、交通渋滞、環境負荷など多くの課題に直面しています。
この記事では、日本のラストワンマイル配送の現状と課題を分析し、ドローン配送、宅配ロボット、マイクロフルフィルメントセンター、AI・IoT活用、多様な受け取り方法、環境に優しい配送手段といった最新の技術や取り組みに焦点を当て、解説していきます。
ぜひ、最後までお読みください。
日本のラストワンマイル配送の今と課題
EC市場の活況を背景に、ラストワンマイル配送の取扱量は増加しています。
消費者の購買行動の変化に伴い、配送は頻繁に、少量ずつ行われる傾向が強まっており、ラストワンマイルの配送については、大手宅配事業者への依存度が高い状況が続いています。
そこには様々な問題があります。
再配達の常態化
国土交通省の調査によると、宅配便の約1割が再配達となっています。これは運送会社の負担増、輸送効率の低下、CO2排出量増加を招きます。
置き配の普及により、再配達率は減少傾向も見られますが、依然としてその割合は全体の11%を占めると言われています。
配達ドライバー不足
少子高齢化や労働環境の厳しさから、ドライバー不足が深刻化しています。
有効求人倍率も高く、既存ドライバーへの負担増、さらなる人材不足という悪循環が生じています。
都市部の交通渋滞
配送車両の増加や道路工事などにより、都市部では慢性的な交通渋滞が発生し、配送遅延の原因となっています。
環境負荷
トラック輸送によるCO2排出量は、運輸部門全体の大きな割合を占めており、再配達による走行距離の増加もCO2排出量の増加に拍車をかけています。
持続可能な配送システムの構築が求められています。
ラストワンマイルのための革新的なソリューション
1.ドローン配送
ドローン配送は、交通渋滞の影響を受けずに迅速な配達が可能になるため、ラストワンマイル配送の未来を担うソリューションとして注目されています。
規制緩和も進み、実用化に向けた動きが加速しています。
- 利点: 交通渋滞回避、迅速な配達、山間部・離島への配送、ドライバー不足解消、災害時の緊急物資輸送。
- 課題: 規制遵守、安全性確保、天候への依存、積載制限、騒音・プライバシーへの配慮。
日本各地で実証実験が進められており、過疎地や離島への配送、都市部での配送サービス導入など、実用化に向けた取り組みが活発です。
2.宅配ロボット
宅配ロボットは、ラストワンマイル配送の自動化を推進するソリューションです。
道路交通法改正により、一定の要件を満たすロボットは公道での走行が可能となり、社会実装に向けた動きが加速しています。
- 利点: ドライバー不足解消、人件費削減、非対面配達、CO2排出量削減。
- 課題: 配送時間の長さ、導入コスト、安全性確保、走行可能エリアの制約。
様々な宅配ロボットの開発・実証実験が進められており、公道での実証実験やロボットによるデリバリーサービス開始など、実用化に向けた動きが具体化しています。
3.マイクロフルフィルメントセンターと都市型物流拠点
マイクロフルフィルメントセンター(MFC)とは、都市部や商業地域など、顧客に近い場所に設置された小型の物流拠点のことです。
ECサイトからの注文に対応するため、商品の保管、ピッキング、梱包、発送といった一連の物流プロセスを効率的に行うことを目的としています。
MFCと都市型物流拠点の整備は、都市部におけるラストワンマイル配送の効率化に貢献します。
- 利点: 配送距離短縮、リードタイム短縮、当日・翌日配送対応、輸送コスト削減、在庫管理最適化。
- 課題: 初期投資、拠点間の在庫移動・全体在庫状況の把握、地価。
EC市場の拡大に伴い、都市部における物流施設の需要は高まっており、都心に近いエリアでは新たな物流拠点の開発が進んでいます。
4.AIとIoTの活用
AI・IoT技術は、ラストワンマイル配送を含む物流業界全体の効率化に貢献しています。
- AI: 配送ルート最適化、配送時間の短縮、燃料費・人件費削減、ドライバー負担軽減、最適な在庫配置・配送計画。
- IoT: 配送状況の可視化、荷物の現在位置・温度・湿度などのリアルタイム把握、配送遅延・品質管理問題への迅速な対応。
多くの企業がAIを活用した配送ルート最適化や、IoTを活用した配送状況可視化に取り組んでいます。
5.多様な受け取り方法
再配達を削減し、消費者の利便性を向上させるためには、多様な受け取り方法の提供が不可欠です。
- 宅配ボックス: 不在時でも荷物を受け取ることが可能。
- コンビニエンスストアでの受け取り: 24時間いつでも受け取りが可能。
- 置き配: 非対面での受け取りが可能。
- 宅配受取ロッカー: 通勤や買い物のついでに荷物を受け取ることが可能。
6.環境に優しい配送手段
持続可能な社会の実現に向けて、ラストワンマイル配送においても環境負荷の低減が重要です。
- 環境対応車の導入: 電気自動車(EV)、ハイブリッド車など。
- 電動アシスト自転車の活用: 都市部における短距離配送の環境負荷低減。
- モーダルシフト: トラック輸送から鉄道や船舶を利用した輸送への切り替え。
- 貨客混載: 貨物自動車が旅客を、バスやタクシーが貨物を輸送する取り組み。
課題の克服と未来への展望
上記で説明した革新的なソリューションは、日本のラストワンマイル配送が抱える課題の克服に貢献する可能性を秘めています。
ドローンや宅配ロボットは、ドライバー不足の解消や配送困難地域へのアクセスを可能にしますし、MFCや都市型物流拠点は、配送距離を短縮し、迅速な配送を実現します。
AI・IoT活用は、効率的な物流オペレーションを支援するでしょうし、多様な受け取り方法を取り入れることで再配達の削減が期待できるでしょう。
環境に優しい配送手段は、持続可能な物流システムの構築に不可欠です。
未来の物流業界では、これらのソリューションが最適に組み合わされることで、より効率的で、持続可能で、顧客にとって使いやすいラストワンマイル配送システムが実現すると考えられます。
まとめ
いかがだったでしょうか。
この記事では、日本のラストワンマイル配送の現状と課題、そして革新的なソリューションについて解説しました。
ドローン配送、宅配ロボット、MFC、AI・IoT活用、多様な受け取り方法、環境に優しい配送手段など、様々な技術や取り組みが、今後のラストワンマイル配送を大きく変革する可能性を秘めています。
これらのソリューションを積極的に導入・活用していくことが、日本の物流業界の持続的な成長と、より良い社会の実現に不可欠です。
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