投稿日:2024/10/04
みなさんこんにちは!
株式会社bud梱包出荷サポートです!
物流業界において、効率化やコスト削減、顧客満足度向上は常に重要な課題です。これらの課題解決に役立つのが物流KPIです。
この記事では、物流KPIの基本的な知識から設定方法、具体的な指標例、そして分析方法まで詳しく解説していきます。
物流KPIとは?
KPIとは「Key Performance Indicator」の略で、日本語では「重要業績評価指標」と訳されます。
物流KPIとは、物流業務の目標達成度を測るための重要な指標のことです。
物流KPIを設定することで、現状を把握し、改善すべきポイントを明確化することができます。
なぜ物流KPIが必要なのか?
物流KPIを設定する主な目的は以下の点が挙げられます。
- 現状把握:
- 現在の物流業務における課題や問題点を明確にすることができます。
- 目標設定:
- 具体的な数値目標を設定することで、目指すべき方向性を明確化し、従業員のモチベーション向上に繋げることができます。
- 改善活動:
- KPIの達成度を定期的に確認することで、改善活動の効果を測定し、PDCAサイクルを回すことができます。
- 意思統一:
- 全社員が共通の目標を理解し、組織全体の連携強化を図ることができます。
- 全社員が共通の目標を理解し、組織全体の連携強化を図ることができます。
物流に関わる様々な活動に、物流KPIが必要であることがお分かりいただけたかと思います。
物流KPIの設定方法
物流活動に必要不可欠なKPIですが、設定するのであれば効果的なものを設定したいですよね。
効果的な物流KPIを設定するには、以下の手順を踏むことが重要です。
- KGIの設定:
- KGIとは「Key Goal Indicator」の略で、最終的な目標を意味します。
- KGIとは「Key Goal Indicator」の略で、最終的な目標を意味します。
- CSFの設定:
- CSFとは「Critical Success Factor」の略で、KGI達成のための重要な成功要因を意味します。
- 例:物流コスト削減、納期遵守率向上、在庫回転率向上など
- KPIの設定:
- CSFを達成するための具体的な指標を設定します。
- 例:輸送コスト、保管コスト、人件費、配送リードタイム、在庫日数など
- 目標値の設定:
- 各KPIに具体的な目標値を設定します。
- 例:輸送コストを前年比5%削減、納期遵守率を98%にする、在庫日数を20日以内にするなど
- 定期的なモニタリング:
- KPIの達成状況を定期的にモニタリングし、必要があれば目標値やKPI自体を見直します。
- KPIの達成状況を定期的にモニタリングし、必要があれば目標値やKPI自体を見直します。
物流KPIの指標例
物流KPIには、様々な指標が存在します。ここでは、代表的な指標をいくつかご紹介します。
コスト関連
- 輸送コスト: 輸送にかかる費用を測定します。
- 輸送費/売上高、輸送費/輸送トン数 など
- 保管コスト: 在庫の保管にかかる費用を測定します。
- 保管費/在庫金額、保管費/保管面積 など
- 人件費: 物流業務に携わる従業員の人件費を測定します。
- 人件費/売上高、人件費/出荷件数 など
- 物流コスト: 輸送、保管、人件費など、物流に関わる全ての費用を測定します。
- 物流コスト/売上高、物流コスト/出荷量 など
納期関連
- 納期遵守率: 約束した納期通りに商品を納品できている割合を測定します。
- 納期遵守件数/総出荷件数 × 100
- 配送リードタイム: 注文を受けてから商品を納品するまでの時間を測定します。
- 平均配送日数、配送日数の標準偏差 など
- 出荷リードタイム: 注文を受けてから商品を出荷するまでの時間を測定します。
- 平均出荷日数、出荷日数の標準偏差 など
在庫関連
- 在庫回転率: 一定期間に在庫が何回入れ替わったかを測定します。
- 売上原価/平均在庫金額
- 在庫日数: 在庫が何日分あるかを測定します。
- 平均在庫金額/(売上原価/365日)
- 欠品率: 注文を受けた商品が在庫切れになっている割合を測定します。
- 欠品件数/総注文件数 × 100
顧客満足度関連
- 顧客満足度: 顧客が物流サービスにどの程度満足しているかを測定します。
- アンケート調査、顧客からのフィードバック など
- 配送ミス: 誤配送や配送中の破損など、配送におけるミスの発生率を測定します。
- 配送ミス件数/総配送件数 × 100
- 返品率: 顧客から返品された商品の割合を測定します。
- 返品件数/販売件数 × 100
その他
- トラック稼働率: トラックが実際に稼働している時間の割合を測定します。
- 稼働時間/総時間 × 100
- 積載効率: トラックの積載スペースをどの程度有効活用できているかを測定します。
- 実際の積載量/最大積載量 × 100
- 倉庫保管効率: 倉庫の保管スペースをどの程度有効活用できているかを測定します。
- 実際の保管量/最大保管量 × 100
物流KPIの分析方法
KPIで得られたデータを分析することで、物流業務の改善につなげることが重要です。
分析方法としては、以下の方法が挙げられます。
- 推移の分析:
- KPIの推移を時系列で分析することで、改善活動の効果を把握することができます。
- 要因分析:
- KPIの達成度が低い場合、その原因を分析することで、具体的な改善策を検討することができます。
- ベンチマーク:
- 自社のKPIを競合他社や業界平均と比較することで、自社の強みや弱みを把握することができます。
- 相関分析:
- 複数のKPI間の相関関係を分析することで、KPI間の影響度合いを把握することができます。
まとめ
いかがだったでしょうか。
物流KPIは、物流業務の効率化、コスト削減、顧客満足度向上を実現するための重要なツールです。
この記事で紹介した設定方法や指標例を参考に、自社の課題や目標に合ったKPIを設定し、定期的なモニタリングと分析を行うことで、物流業務の改善を継続的に行いましょう。
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