投稿日:2024/11/13
みなさんこんにちは!
株式会社bud梱包出荷サポートです!
ECサイトや通販事業者にとって、誤出荷は顧客満足度を低下させ、企業の信頼を失墜させる大きなリスクとなります。 返品・交換に伴うコスト増加、在庫管理の混乱、機会損失など、経済的な損失も無視できません。
今回は、誤出荷に関する基礎知識から、発生原因、具体的な対策、便利なシステム&ツールまで、誤出荷防止のための情報を網羅的に解説します。
誤出荷とは?
誤出荷とは、注文内容と異なる商品を顧客に発送してしまうミス全般を指します。
代表的なものとして、以下のケースが挙げられます。
- 異なる商品を発送
- 数量を間違えて発送
- 発送先を間違える
- 納品書の内容が間違っている
- 商品のサイズ・カラー違い
- セット商品の内容違い
- ノベルティなど同梱物の過不足
顧客が荷物を受け取った際に間違いに気づいて連絡をしてから発覚するケースがほとんどで、時には同日発送分すべてで誤出荷が発生しているなど、大規模な問題になることもあります。
誤出荷が発生する原因
誤出荷は、様々な要因が複雑に絡み合って発生します。
ここでは、誤出荷の原因を3つのカテゴリーに分け、どのようなミスが原因で誤出荷が起こってしまうのか、詳しく解説します。
- 人的ミス
- ピッキングミス
- 似たような商品を間違えてピッキングしてしまう。
- 棚の整理整頓不足や、商品名の類似、バーコードの読み取りミスなどが原因となる。
- 数量確認ミス
- 個数や数量を数え間違える。
- 集中力不足や、作業の煩雑さ、確認不足などが原因となる。
- 伝票処理ミス
- 伝票の内容を読み間違えたり、入力ミスをする。
- 文字の読み間違い、入力時のタイプミス、伝票の不備などが原因となる。
- ラベル貼りミス
- 誤ったラベルを商品に貼ってしまう。
- ラベルの取り違え、貼り間違いなどが原因となる。
- 梱包ミス
- 誤った商品を梱包してしまう。
- 確認不足や、作業の急ぎすぎなどが原因となる。
- ピッキングミス
- 在庫管理の不備
- 在庫情報の不正確さ
- システム上の在庫数と実際の在庫数が一致していない。
- 棚卸の不足、システム入力のミス、在庫の移動管理不足などが原因となる。
- ロケーション管理の不足
- 商品の保管場所が明確に定められていない。
- 棚割りの不備、商品整理の不足、保管場所の変更管理不足などが原因となる。
- 先入れ先出しの不徹底
- 古い在庫から出荷されず、品質劣化や賞味期限切れに繋がる。
- 在庫管理システムの不備、古い在庫の把握不足などが原因となる。
- 在庫情報の不正確さ
- 業務プロセスの問題
- チェック体制の不備
- 出荷前に複数人でチェックする体制が整っていない。
- チェック項目の不足、チェック担当者の不足、チェックの甘さなどが原因となる。
- 作業手順の複雑さ
- 複雑な手順やルールによってミスが発生しやすくなる。
- 作業工程の多さ、マニュアルの分かりにくさ、担当者の理解不足などが原因となる。
- マニュアルの不足
- 作業手順書やマニュアルが整備されていない、または最新の状態に更新されていない。
- マニュアル作成の不足、更新不足、マニュアルの周知不足などが原因となる。
- システムの不備
- 受注管理システム、在庫管理システム、WMSなどのシステムに不具合や機能不足がある。
- システムの老朽化、システム導入時の設定ミス、システム間の連携不足などが原因となる。
- 人員不足
- 担当者が不足しており、一人当たりの作業量が多い。
- 人材不足、繁忙期の対応不足などが原因となる。
- 教育不足
- 新人やアルバイトへの教育が不十分である。
- 研修制度の不足、OJTの不足、教育担当者の不足などが原因となる。
- チェック体制の不備
自社の問題と照らし合わせ、心当たりがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
誤出荷は、その原因を細かく分析していくと、ほとんどが事前準備や体制の整理で対策できることばかりなことが、お分かりいただけるかと思います。
誤出荷を防ぐための対策
誤出荷を防止し、適切に物流業務を進めるためには、どのような点に気を付けるべきなのでしょうか?
対応策としてはいくつもありますが、何かひとつだけを実施するのではなく、総合的な対応を取ることが重要です。
ここでは、代表的なものをいくつかご紹介します。
- 人的ミスの削減
- ダブルチェック体制の導入
- ピッキング、検品、梱包などの各工程で、複数人でチェックを行う体制を構築する。
- 作業環境の改善
- 照明の明るさ、整理整頓、作業スペースの確保など、作業しやすい環境を整える。
- 集中力維持
- 作業の合間に休憩を挟む、BGMを流すなど、集中力を維持できる工夫をする。
- 教育・研修の徹底
- 正しい作業手順やチェックポイントを理解させるための教育・研修を徹底する。
- ヒューマンエラー防止ツールの導入
- バーコードリーダー、音声認識システムなど、ヒューマンエラーを防止するツールの導入を検討する。
- バーコードリーダー、音声認識システムなど、ヒューマンエラーを防止するツールの導入を検討する。
- ダブルチェック体制の導入
- 在庫管理の徹底
- 在庫管理システムの導入
- 在庫状況をリアルタイムに把握できる在庫管理システムを導入する。
- 定期的な棚卸
- 定期的に棚卸を行い、システム上の在庫数と実際の在庫数を一致させる。
- ロケーション管理の徹底
- 商品の保管場所を明確化し、分かりやすく表示する。
- 先入れ先出しの徹底
- 古い在庫から出荷できるよう、在庫の保管方法や管理方法を見直す。
- 古い在庫から出荷できるよう、在庫の保管方法や管理方法を見直す。
- 在庫管理システムの導入
- 業務プロセスの改善
- 作業手順の標準化
- 作業手順を標準化し、マニュアルを作成する。
- チェックリストの活用
- チェックリストを作成し、漏れなくチェックを行う。
- システムの活用
- 受注管理システム、在庫管理システム、WMSなどを活用し、業務を効率化・自動化する。
- 外部委託の検討
- 物流業務を外部に委託することで、専門的な知識やノウハウを活用する。
- 物流業務を外部に委託することで、専門的な知識やノウハウを活用する。
- 作業手順の標準化
こういった対策が効果を発揮することも多くありますが、問題に対して間違った対策を取ってしまうと、作業の手順ばかりが増えてしまい、さらに問題が生まれやすい環境を生んでしまうこともあるので、注意が必要です。
対策を立てる際には、間違いが起こりやすいポイントをきちんと把握し、取ろうとしている対策が根本的なミス撲滅につながるのか、よく検討したうえで対応を決定する必要があります。
誤出荷を防止するシステム&ツール
ここまで、誤出荷の発生原因と、その対策についてお話してきました。
人的ミスを減らし、業務プロセスを効率化する方法のひとつに、様々なシステムの導入が挙げられます。
ここでは、誤出荷防止に役立つ様々なシステム&ツールを紹介します。
- バーコード・QRコードシステム
- 商品にバーコードやQRコードを付与し、ハンディターミナルで読み取ることで、ピッキングや検品の精度を高めることができます。
- 倉庫管理システム(WMS)
- 倉庫内の在庫状況、入出庫履歴、ロケーションなどを一元管理するシステムです
- 異なる商品の出荷防止や、先入れ先出しの徹底など、様々な面で機能します。
- トレーサビリティも向上するので、万が一誤出荷が発生した際に、原因の究明や影響範囲の確認にも役立ちます。
- 受注管理システム(OMS)
- 受注から出荷までのプロセスを管理するシステムです。
- 注文情報を正確に把握し、倉庫への出荷指示を明確に出すことで、誤出荷の防止に役立ちます。
- WMSと組み合わせて連携を図ることで、トレーサビリティがさらに向上します。
- ピッキング支援システム
- ピッキング作業を支援するシステムです。
- 例えば、ピックアップする商品の棚をランプで指示する「ピックトゥライトシステム」や、音声で指示する「ボイスピッキングシステム」などがあります。
- 商品の見た目や商品名などが似ていて、人の目による判別が不安なときに役立ちます。
- 自動化システム
- ロボットやAGV(無人搬送車)などを導入し、ピッキングや搬送作業を自動化するシステムです。
- 人的ミスの撲滅にダイレクトに寄与するだけでなく、作業全体を効率化することで生産性の向上も期待できます。
こういったシステムやツールは非常に便利で、誤出荷の防止に大いに役立ちます。
導入の際には、現状の分析、費用対効果の測定、操作性の確認、サポート体制の確認など、ポイントを絞って検討を重ね、自社の問題にアプローチできるものを選定することが大切です。
まとめ
いかがだったでしょうか。
誤出荷は、企業にとって大きな損失に繋がる可能性があります。
誤出荷による損失を最小限に抑えるためには、発生防止と発生時の迅速な対応の両面から対策を講じる必要があります。
システム・ツールは有用ですが、これらの導入だけではなく、誤出荷の根本的な原因を把握し、効果的な対策を取ることが重要です。
誤出荷を防止して、顧客満足度向上、業務効率化、コスト削減を実現していきましょう。
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