投稿日:2024/12/06
みなさんこんにちは!
株式会社bud梱包出荷サポートです!
「倉庫管理システム(WMS)を導入したいけど、何から始めればいいか分からない…」
そんな悩みをお持ちの物流担当者様も多いのではないでしょうか?
WMS導入は、業務効率化やコスト削減を実現するための有効な手段ですが、導入を成功させるためには事前の準備が非常に重要です。
そこで今回は、WMS導入を成功に導くための事前準備チェックリストを用意しました。
- 導入目的・目標の明確化
- 現状分析
- WMS選定
- 体制構築
- 運用設計
- データ移行
- テスト運用
- 導入・本稼働
それぞれの項目について、詳しく解説していきます。
1. 導入目的・目標の明確化
WMS導入は、あくまで手段です。まず、「なぜWMSを導入するのか?」「WMS導入によって何を実現したいのか?」を明確にしましょう。
例えば、
- 在庫管理の精度向上:棚卸の時間を短縮し、在庫差異を減らしたい
- 出荷業務の効率化:ピッキングミスを減らし、出荷リードタイムを短縮したい
- 倉庫内作業の省人化:作業の自動化により、人手不足を解消したい
- 物流コストの削減:保管スペースの効率化、輸送コストの削減など
といった具体的な目標を設定することが重要です。また、目標は数値化する方がベターです。
数値化することで、導入効果を測定しやすくなるだけでなく、プロジェクトメンバー全員で共通認識を持つことができます。
2. 現状分析
導入の目的がはっきりしたら、「現状の業務はどうなっているのか?」「何が問題なのか?」を把握しましょう。
現状における課題を把握することで、WMS導入の効果を最大化することができます。
現状分析には様々な視点からの検証が必要です。以下は項目の一例です。
- 業務フローの可視化
- 入庫、保管、ピッキング、出荷、棚卸など、各工程における作業の流れを可視化し、ボトルネックや非効率な部分を洗い出します。
- 作業時間・ミス発生率の把握
- 各工程における作業時間やミス発生率をデータで把握することで、改善すべきポイントを明確化します。
- 倉庫レイアウト・設備の確認
- 倉庫のレイアウト、保管スペース、棚の種類、使用されている機器などを確認し、WMS導入によるレイアウト変更の必要性を検討します。
- システム連携状況の確認
- 基幹システムや受発注システムなど、既存システムとの連携状況を確認し、WMSとのデータ連携方法や範囲を検討します。
- 倉庫管理データの整理
- 商品マスタ、在庫データ、ロケーション情報など、WMSで管理するデータを整理し、正確性を確保します。データ形式や項目をWMSに合わせて整理することも重要です。
- 商品マスタ、在庫データ、ロケーション情報など、WMSで管理するデータを整理し、正確性を確保します。データ形式や項目をWMSに合わせて整理することも重要です。
現状を細かく分析することで、WMSにどのような機能を求めればよいかがはっきりするので、WMS選定の指針になります。
3. WMS選定
自社の課題や、それを解決するための機能が明確になったら、WMSの選定です。
WMSには、様々な種類があります。自社の導入規模、業種、業務内容に合ったWMSを選定することが重要です。
- パッケージ型 or クラウド型
- 初期費用を抑えたい場合はクラウド型、カスタマイズ性を重視する場合はパッケージ型が適しています。
- 機能
- 必要な機能が備わっているか、将来的な拡張性があるかなどを確認します。
- 費用
- 初期費用だけでなく、ランニングコストや保守費用なども考慮します。
- サポート体制
- 導入後のサポート体制が充実しているか、問い合わせ対応の質などを確認します。
- 導入後のサポート体制が充実しているか、問い合わせ対応の質などを確認します。
選定の際には、複数ベンダーの製品を比較検討し、デモや資料請求を通して、自社に最適なWMSを選びましょう。
また、「本当にWMSを導入する必要はあるのか?」という視点は常に持っておくことも必要です。
4. 体制構築
システムの新規導入には、想像していたよりもたくさんの確認事項があったり、社内外との調整が頻発するなど、かなりのリソースが割かれるものです。
WMS導入を成功させるためには、社内プロジェクトチームを発足し、WMSベンダーと連携して、慎重にプロジェクトを進めることが重要です。
- プロジェクトチームの発足
- ステークホルダーになりうる部署を洗い出し、各部門から担当者を選出し、リーダーを決定します。
- WMSベンダーとの連携体制
- 定期的なミーティングや情報共有の仕組みを構築し、スムーズな連携体制を築きます。
- 責任と権限の明確化
- プロジェクトメンバーの役割、責任範囲を明確に定義することで、責任感とモチベーションを高めます。
- プロジェクトメンバーの役割、責任範囲を明確に定義することで、責任感とモチベーションを高めます。
旗振り役がいないと、事前の準備や確認が煩雑になり、結果としてWMSの導入が大失敗に終わる…なんていうことも。
きちんと体制を整えてから臨むようにしましょう。
5. 運用設計
社内外のステークホルダーが明確になったら、運用設計に移ります。
WMS導入後の業務フローを具体的に設計し、スムーズな運用体制を構築しましょう。
- 業務フローの設計
- WMS導入によって、各工程の作業手順や役割分担がどのように変わるのかを明確化します。
- マニュアル作成
- WMSの操作マニュアルや運用マニュアルを作成することで、従業員がスムーズにWMSを利用できるよう支援します。
- 教育計画の策定
- 従業員向けにWMSの操作方法や運用方法に関する研修を実施し、理解と習熟度を高めます。
- 従業員向けにWMSの操作方法や運用方法に関する研修を実施し、理解と習熟度を高めます。
システムを触る担当者だけでなく、実際の作業を担う現場の担当者にも、情報を整理して渡し、理解を深めてもらうことが大切です。
6. データ移行
運用設計が済んだら、本格稼働に向けて、データの移行を行います。
既存システムからのデータ移行は、正確性に欠けると大惨事を招くため、慎重に進める必要があります。
- データ移行計画の策定
- データ移行の範囲、方法、スケジュールなどを決定します。
- データクレンジングの実施
- 既存データの重複や誤りなどを修正し、データの品質を高めます。
- 移行データの検証
- 移行したデータの正確性を確認し、問題があれば修正します。
- 移行したデータの正確性を確認し、問題があれば修正します。
前段で設計した運用に照らし合わせて、必要なデータが網羅されているか確認しながら、計画的に進めましょう。
7. テスト運用
データの移行が完了したら、実際のデータでテスト運用を行います。
本番環境と同様のテスト環境を構築し、実際の業務を想定した一連の作業を実施することで、WMSの機能や性能を検証し、想定通りに本格稼働ができそうか、最終チェックを行います。
- テスト環境の構築
- 本番環境と同様のデータや設定でテスト環境を構築します。
- 各工程のテスト
- 入庫、出荷、棚卸など、各工程のテストを実施し、問題がないか確認します。
- 問題点の修正
- テスト結果を分析し、WMSの設定や運用方法などを改善します。
- テスト結果を分析し、WMSの設定や運用方法などを改善します。
WMSが本格的に稼働する前に、疑問点や不安点を全て解消し、万全の体制で本格稼働に臨みましょう。
8. 導入・本稼働
いよいよWMSの本格稼働です。
どれだけ綿密に準備をしていても、想定外のトラブルが起こることは、よくあることです。
プロジェクト全体が破綻してしまわないように、段階的に導入を実施したり、導入後のサポート体制も考慮しましょう。
- 段階的な導入
- 一部の倉庫や一部の機能から導入し、徐々に範囲を拡大していくことで、リスクを軽減できます。
- 本稼働後のサポート体制
- WMSベンダーによるサポート体制を確認し、必要があれば追加サポートなどを契約します。
- 定期的な評価
- 導入効果を測定し、継続的な改善を実施することで、WMSの有効活用を促進します。
社内のエスカレーション経路も明確にして、導入当初はトラブルにすぐに対応できる体制を整えておくことが大切です。
まとめ
いかがだったでしょうか。
WMS導入は、単にシステムを導入するだけでなく、業務プロセス全体の見直しや従業員の意識改革などが重要となります。
事前の準備をしっかりと行い、万全の体制を整えたうえで、WMS導入を成功させましょう。
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